IHI:技術開発本部のビジョン策定、 組織変革のコンサルティング
株式会社IHI
概要
技術開発本部人材マネジメント委員会のコアメンバーへのインタビューやディスカッション、社史の研究、横浜営業所(工場)見学などをふまえて、2025年、2030年の技術開発本部はどうあるべきか議論を重ね、ビジョン策定、組織変革をサポートしました。
成り立ち
株式会社IHIは、言わずと知れた日本の重工業の雄です。日本三大重工メーカーのひとつとして、原子炉や橋梁、航空エンジンなどの大規模重工製品を多数送り出してきました。その技術開発の中枢を担う技術開発本部と一緒に行ったのがこのプロジェクトです。
このプロジェクトの責任者は、IHI技術開発本部管理部部長・佐藤彰洋さんで、佐藤さんはblkswn loungeやB Corpハンドブック翻訳ゼミにも参加してくださったほか、その他のさまざまなイベントなどにも顔を出してくださっています。
その佐藤さんから受けたお題は、2030年を見据えたビジョン策定のために組織・人材開発の方向性をどうすべきかというものでした。
「これから必要な人材」がどういうものであるかは、おそらく日本中の企業がずっと模索してきたテーマだと言えますが、実際のところ、あらかたの結論は出ているお題でもありそうです。一言でいえば「イノベーティブな人材」というのが答えになりそうですが、問題はむしろ「なぜ自社の社員がそうではないのか」ということが真剣に考えられていないところにあるのではないか、という前提からディスカッションを重ね、また社内のヒアリングなども行いました。
さらに、過去のIHIのシグニチャープロジェクトを検証しつつ、社員が抱いている会社の自己イメージが、必ずしもIHIという企業の足跡と合致していないことなども検証していきました。
こうしたリサーチを経て、事業への問いや仮説をまとめた覚書を提出し、大手重工メーカーとして国の発展を支えてきたその研究力、実験力、開発力を強みとしながら、そこにいかに組織としての弾力性・拡張性・可変性を取り込んでいくのかを考えてみました。
また、このプロジェクトの最中、IHIはNHK BSプレミアムの技術開発エンタメ番組『魔改造の夜』(2022年8月放送)への参加が決定。他社のエンジニアと「魔改造」で競い合うなかでの学び、メンバーらが痛感した課題が、このプロジェクトに明確な形を与えることとなりました。