会社と社会の読書会

コクヨ株式会社 ヨコク研究所

会社と社会の読書会

概要

「WORKSIGHT[ワークサイト]」と誠品生活日本橋のコラボレーションによる読書会シリーズ「会社の社会史」。そこでの議論をまとめ、書籍化したのが『会社と社会の読書会』です。コクヨの工藤沙希さんをモデレーターに、同じくコクヨの山下正太郎さん、民俗学者の畑中章宏さん、黒鳥社の若林恵が、「会社とはいったい何なのか?」という壮大な謎について、さまざまな本を媒体にしながら考えます。


成り立ち

若林が平凡社時代からお世話になっている民俗学者であり、2023年12月に『『忘れられた日本人』をひらく:宮本常一と「世間」のデモクラシー』を黒鳥社より上梓した畑中章宏さん。『会社と社会の読書会』刊行に至るまでのイベントシリーズ「会社の社会史」は、「“経営民俗学”という発想をベースに、また一緒に何かやりませんか」という彼の提案が出発点でした。

「会社とはいったい何なのか?」という問いは、コクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社の協働プロジェクト「コクヨ野外学習センター」の一環であるオウンドメディア「WORKSIGHT[ワークサイト]」や、ポッドキャスト「働くことの人類学」といった活動のなかで、常に中心に据えられてきました。

これだけ社会を大きく規定する存在であるにもかかわらず、当事者であるわたしたちは「会社」の語り方をよく知らない。そんな不思議な状況を解きほぐしていくことを目的に、「WORKSIGHT[ワークサイト]」と誠品生活日本橋のコラボレーションによる読書会シリーズ「会社の社会史」を開催しました。

本イベントには、さまざまな職種の「社会人」が集まりましたが、ほとんどの参加者は、経営学など特定の分野で研究を行う学者や企業経営者のような「会社の専門家」ではありません。わかるようでわからない会社という謎について当事者たちが語るには、とっかかりが必要であろう。そう考え、イベントごとに課題図書を決めて議論する読書会というスタイルをとったのです。

以降、「会社の社会史」は7回開催されました。会社に対する視点や議論が徐々に積み重なってきたタイミングで、「WORKSIGHT[ワークサイト]」編集長の山下正太郎さんから「イベントでの議論をもとに本がつくれないか」というご相談があり、書籍化が決まります。

ランダムに語られたトーク内容の補助線として、もしかすると本文に匹敵するボリュームの注釈とコラムを書き加えていった若林。非常に骨の折れる作業ではありましたが、その過程を経て、ある本について語ったことが次の本へとつながっていく、ある種の本のネットワークが表現された一冊になりました。