金沢21世紀美術館+デロイト トーマツ グループ:冊子「WEB3?ART:WEB3とアートの本当の話」制作

デロイト トーマツ グループ

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館+デロイト トーマツ グループ:冊子「WEB3?ART:WEB3とアートの本当の話」制作

概要

NFTアートは、WEB3時代の芸術なのか? DAO(分散型自律組織)とは、つまり何なのか? アートとWEB3の関わりからこれからの社会像を考える冊子「WEB3?ART:WEB3とアートの本当の話」を、金沢21世紀美術館、デロイト トーマツ グループとともに制作しました。冊子では、デジタルアートの展覧会「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)──次のインターフェースへ」をきっかけに実施されたシンポジウムの内容や、アーティスト、キュレーター、社会学者、投資家といった多様な専門家による論考を収録。有識者それぞれの立場から各領域への建設的な批判が展開されています。


成り立ち

金沢21世紀美術館の館長(2025年3月退任)の長谷川祐子さんから黒鳥社に連絡が来たのは、2023年秋のこと。デジタルアートの展覧会「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)──次のインターフェースへ」の一環でデロイト トーマツ グループと共催する、WEB3/アート/ビジネスをテーマにしたシンポジウムの内容をまとめて冊子をつくりたい、というご相談でした。

NFTの投機的価値の高まりとともに注目を浴びた時期を経て、WEB3やブロックチェーンは一時的なトレンドにとどまったのか。その点に関して、若林には疑問がありました。

トレンドの底流にある、WEB3の現在進行形の趨勢を理解するために、わかるようでわからないWEB3の本質的な価値をきちんとおさらいしていこう。そうした考えのもと、単なるイベントのレポートではなく、時間をかけて有識者に話を伺った上で冊子にまとめました。

本書では、「経済」「哲学」「コミュニティ形成」の観点から、各専門家やアーティストたちによる、アートとWEB3の関係性にまつわる論考・議論が掲載されています。特徴的なのは、ご協力いただいた方々のそれぞれの立場から、各領域への建設的な批判が展開されている点です。それは「若林の提案は、アート側の視点から見ると楽観的すぎるとも言える」とした、長谷川さんのまえがきにも表れています。

装丁・デザインを手がけたのは、黒鳥社が絶大な信頼を寄せる藤田裕美さん。三者三様で複雑なテーマを扱った本書ですが、ひとつのプロダクトとしてつい手に取りたくなる。そんな一冊に仕上げてくださいました。テクノロジー、アート、ビジネスに関心はあるけれども、WEB3というものがいまだによくわからない。そんな方々に届けばと願っています。