New School of Music|新しい音楽の学校

New School of Music|新しい音楽の学校

概要

「21世紀の音楽ビジネス」を学び、それを担うプロを育てていくプロジェクト。ボードメンバーにジェイ・コウガミさん(音楽ジャーナリスト)、柳樂光隆さん(ジャズ評論家)、岡田一男さん(うぶごえ 代表)を迎え、若林を合わせた4名の講師による年間講座や海外からのゲストを招いたイベントなどを、2019年6月から2020年3月まで実施しました。


成り立ち

『WIRED』日本版21号の特集「音楽の学校」を刊行した頃から「音楽の質と量はそれを支える”裏方”の質と量で決まる」と若林は常々口にしていました。21世紀の音楽を、コンテンツの内容だけでなく、その背後にあるビジネスの観点から学び、より良い「裏方」を担うプロを育てていくことを念頭に、学校(という名のプロジェクト)を、かねて若林と親交の深い3名とともに立ち上げることとなりました。

若林を含めたボードメンバー4名が、「新しい音楽の学校」の講師として、それぞれが掲げたテーマについて講義するプロジェクトとして始まり、音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミさん(All Digital Music)が「アフターデジタルのカルチャービジネスの構造と戦略」について、ジャズ評論家の柳樂光隆さん(Jazz the New Chapter)が「音楽の教育・インキュベーションと地域コミュニティ」について、岡田一男さん(現うぶごえ)が「激変する情報環境のなかで刻々と変化するアーティストのマインドセットと活動形態に即した、これからのサポートメカニズムのあり方」についての講義を受けもち、若林は「音楽を通じた都市開発や文化ポリシーの現状」についてお話ししました。

開校に先駆けたプレイベントとして実施したカンファレンスには、ミュージシャンとして第一線で活躍するいきものがかりの水野良樹さんやぼくのりりっくのぼうよみさん、ほかにも森ビルの杉山央さん、PRTLの福山泰史さんなどにご参加いただき、都市やデジタルと音楽をテーマに熱い議論が交わされました。また海外からご参加いただいた、中国・深圳のライブスペース「B10(ビーテン)」のフェイ・テンさんの、「経済を動かしたかったら文化を動かせばいい」という言葉はいまでも印象に残っていると若林は振り返ります。

また、ひときわオーディエンスの興味をかきたてたのは、音楽文化を通じた都市コンサルティングを行うロンドンのSound Diplomacyのプレゼンテーションでした。これをきっかけにしてSound Diplomacyには、2019年の秋に開催した黒鳥社のツアープログラム「ANOTHER REAL WORLD」ロンドン〈都市と文化の未来〉編にてご協力をいただくことになりました。

音楽と都市の関わりについて考察した本プログラムは音楽業界関係者に限らずスタートアップやディベロッパーまわりの方々からも反響をいただき、音楽と都市についての興味は、のちに黒鳥社が企画に携わる「Sound & City 2023」に発展していくこととなります。