こんにちは未来

こんにちは未来

概要

NY在住のジャーナリスト 佐久間裕美子さん(ゆみちゃん)と若林恵(わかさん)の盟友2人が、政治・経済・カルチャーなどのカテゴリーにとらわれず縦横無尽に語りつくすポッドキャスト。ポッドキャスト黎明期の2018年にスタートした番組は、JAPAN PODCAST AWARD2019、2020の最終選考にノミネート。これまで100以上のエピソードを公開し、累計100万再生以上を記録しました。2023年4月にはリニューアルを敢行。ポッドキャスト=黒鳥社のイメージを広げたプロジェクトです。


成り立ち

佐久間裕美子さん(文筆家)と、若林が最初に出会ったのは、当時青山にあった雑誌『Esquire』の編集部の喫煙所でした。その後、若林が『GQ Japan』の編集部に在籍していた頃に初めて一緒に記事制作をし(佐久間さんが執筆、若林が編集)、以後、佐久間さんには『WIRED』日本版で連載をもっていただいたりと、関係性が深まっていきました。

黒鳥社の設立後も、佐久間さんとの関係性は続きました。黒鳥社主催のツアープログラム「ANOTHER REAL WORLD」の一環として2018年3月のSXSWに参加した際には、ソニーのイベントブースに佐久間さんと若林のふたりで登壇したこともあります。このSXSWで佐久間さんと雑談するなか、「いまポッドキャストが面白いよ」「やろうよ」と誘われたことから、「こんにちは未来」の企画は始まりました。

そして同年の秋に、本格的に収録が始まり、12月からポッドキャストの配信をスタートしました。制作には、当時黒鳥社の手伝いをしてくれていたSong X Jazzの宮野川真さんに入ってもらい、ジングルはtofubeatsさん(音楽プロデューサー・DJ)につくっていただきました。

また、2020年の8月には、ポッドキャストの内容を書籍化した『こんにちは未来』を3冊同時に刊行。その頃から「黒鳥社の活動のなかでもとりわけ『こんにちは未来』は、独立系書店と相性が良いかもしれない」という考えから、独立系書店とのコネクションを当時広げつつあった青山ブックセンターにお声がけをし、実験的に書籍流通を担っていただくこととなりました。

「独立系書店は自分たちにとって強力なパートナーである」ということを強く認識したのは、この書籍版『こんにちは未来』を通してでした。この認識が、のちに全国の独立系書店でお買い物を繰り広げる動画シリーズ「黒鳥本屋探訪<これから読む本が一番面白い>」にもつながっていきます。「黒鳥本屋探訪」の初回のゲストが佐久間さんだったのは、そんな理由もあるのです。

一方、ポッドキャストは2022年末から約半年の休止期間を経たのち、2023年の4月にリニューアルを行いました。リニューアルに際しては、「『こんにちは未来』のプロジェクトをコミュニティ化できないか」という課題感から、「お便りの募集」や「ジングル公募」などの仕掛けを導入してみました。今後は、リアルなオフ会などの開催も検討中です。

またリニューアルのタイミングで、収録・編集に宮本貴文さん・構成協力に朝木康友さん・制作進行に高橋護(黒鳥社)が加わり、新たな制作体制がつくられました。


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