ロジックモデル入門ゼミ

ロジックモデル入門ゼミ

概要

ロジックモデルとは、あるプロジェクトについて、投入する資源、活動、結果として生まれる製品やサービス、それによる成果、その成果がもたらすインパクトの因果関係を体系的に図示するもの。ソーシャルセクターで活用され発展してきたとされるロジックモデルを、一から学べる入門ゼミを開催しました。「アウトカム」「アウトプット」「アクティビティ」「インプット」など言葉の定義を理解するところから、自身のプロジェクトをロジックモデルへ落とし込むところまで、基礎から実践までを学べるプログラムです。


成り立ち

ロジックモデルとは、あるプロジェクトについて、投入する資源、活動、結果として生まれる製品やサービス、それによる成果、その成果がもたらすインパクトの因果関係を体系的に図示するものです。アウトカムから逆算して組み立てるワークフレームのため、国連やアメリカ疾病予防管理センターのほか、イギリスでは2018年から政策の評価にも使われています。また、民間企業でも、SDGsへの取り組みなど社会的インパクトを測定するためのモデルとして利用され始めています。

黒鳥社の代表を務める土屋は、外資系コンサルティングファームでの実務経験や黒鳥社での活動を振り返り、ロジックモデルの有効性を強く感じるようになりました。同時に、自身も改めてロジックモデルを学び直し、社会に広めていきたいと感じたことから、ロジックモデル入門ゼミの開講にいたりました。

2021年8〜9月開催の第1期では、「B Corpハンドブック翻訳ゼミ」にてすでにロジックモデルを実践されていた武蔵野大学人間科学部社会福祉学科助教の清水潤子さん、社会価値提案のためのコンサルティング会社、YOUI 代表取締役の原口唯さんを講師に招き、基礎から実践まで全4回にわたって実施しました。

参加者のなかには、企業のESG発信・ブランディングの担当者、社会的インパクトの測定方法やステークホルダーを巻き込むためのロジックに苦戦している方も。実践的なワークショップを経て、リソースや事業の実現可能性から戦略的に考えてしまう思考の癖を自覚したり、実際の業務に活かせるプロセスを学んだりする姿が見受けられました。

多くの反響を受け、同年10〜11月には第2期を開講。ちなみに黒鳥社でも、電通国際情報サービス オープンイノベーションラボ(イノラボ)の言語化プロジェクトや、ヴーヴ・クリコが革新的な女性リーダーに光をあてる「Veuve Clicquot Bold Woman Award」の企画などにロジックモデルを活用しています。