Disco 3000
概要
黒鳥社とジャズレーベル「Song X Jazz」が企画制作する即興主体のライブパフォーマンス・シリーズ。これまでに、m°fe(松丸契さん・高橋佑成さん・落合康介さん)、ギタリストの山口廣和さん、ジャズ・ミュージシャンの石若駿さんのトークやパフォーマンスを配信しています。
成り立ち
フリー編集者時代や『WIRED』日本版編集長をしていた頃、若林は東京・神田に個人事務所を構えていましたが、当時からそのスペースをジャズレーベル「Song X Jazz」を主宰していた宮野川真さんとシェアしていました。
黒鳥社を設立し、虎ノ門に拠点を移してからも、宮野川さんとの関係は続き、その宮野川さんの協力のもと、黒鳥社オフィス地下一階のイベントスペース「黒鳥福祉センター」でのライブイベントの企画が始まりました。サン・ラのアルバムより「Disco 3000」という名称を拝借し、インプロビゼーションを中心とした実験的ライブパフォーマンスをお届けするというコンセプトです。
第0回のパイロットライブには松丸契さん擁する「m°fe」、第1回には山口廣和さん率いる「Hirokazu Yamaguchi’s Vortex Box」、第2回には石若駿さんにパフォーマンスを披露いただきました。折しも、プロジェクトをスタートさせた2020年2月には、日本でもCOVID-19の感染拡大が騒がれ始め、「Disco 3000」は3組のアーティストを招いたのちに中断しますが、これまでのライブやイベントの開催方法を見直す必要に迫られるなか、「配信に軸を切り替えましょう」といち早く提案してくださったのは宮野川さんでした。「Disco3000」は中断してしまいましたが、「オードリー・タンとの対話」やDos Monosとのコラボレーション、あるいは「音読ブラックスワン」といった企画は、宮野川さんの後押しによって生まれたものでした。
そんな宮野川さんと、「Disco 3000」で撮影監督を務めてくださったカメラマンの間部百合さんのふたりが中心となり、黒鳥社は映像配信の仕事を増やしていくことになりました。コロナ禍によって社会が閉塞するなか、このふたりが、さまざまな試行錯誤をしながら現在の黒鳥社の配信コンテンツの土台をつくってくださったのでした。