特許庁:冊子『デザイン経営ハンドブック』の編集・制作

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特許庁:冊子『デザイン経営ハンドブック』の編集・制作

概要

特許庁が、これからデザイン経営にチャレンジしたいと考えるビジネスパーソンの疑問を解消し、実践する際の参考のために制作した『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための“デザイン経営”ハンドブック』。「そもそもデザインシンキング(デザイン思考)とは何なのか?その意義と価値はどこにあるのか?なぜ、それがいま大事なのか?」に対する考え方や、デザイン経営を導入するにあたっての8つの課題などを具体的に記載しています。黒鳥社はハンドブックの編集・制作を担当しました。


成り立ち

このプロジェクトを契機に、黒鳥社は次世代ガバメントや行政のDXについて積極的に取り上げていくことになります。そもそも黒鳥社が行政周辺の仕事に関わることとなったのは、当時行政情報システム研究所(以下、AIS)に勤めていた増田睦子さんのお声がけがきっかけです。

このプロジェクトは、2017年頃から継続して開催されていた特許庁・経済産業省主宰のリサーチ/啓蒙プログラムにおいて提出された「デザイン経営」というコンセプトを、デザインにぴんとこないビジネスパーソンにも浸透させるにはどうすればよいか、という増田さんのご相談から始まりました。

すでに世の中では「デザイン・シンキング」というコンセプトがインフレ気味になっていたことから、「デザイン経営」というコンセプトにおいて言わんとしていることを言語化し直すことをひとつのゴールとして、冊子に落としこむことになりました。

制作するなかで、IDEO共同経営者のトム・ケリーさん、リ・パブリック共同代表の田村大さん、デンマーク・デザイン・センターCEOのクリスチャン・ベイソンさんの3名へのインタビューを若林が担当しました。「デザイン・シンキングは野球と一緒で本を読んでも上達しない」というケリーさんの言葉、あるいは「デザイン経営の対義語は、科学的経営」というベイソンさんの言葉は、以後も若林が折に触れて言及するものです。