blkswn market

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概要

黒鳥社の書籍やマーチを取り扱うECサイトです。黒鳥社制作・発行の書籍に加え、書籍『働くことの人類学【活字版】:仕事と自由をめぐる8つの対話』を刊行したタイミングで制作したマーチ(Tシャツとスケッチブック)も販売中です。


成り立ち

blkswn marketは、黒鳥社の書籍やマーチを取り扱っているECサイトです。書籍『働くことの人類学【活字版】:仕事と自由をめぐる8つの対話』を出したタイミングで関連のマーチを制作したこと、また、すでに黒鳥社の出版物が4〜5冊になっていたこともあり、わたしたちから直接お客さまにプロダクトを届けるルートを確立すべくオープンしました。

時はコロナ禍。出版社も持続化給付金を申請できるようになり、それは裏を返せば、出版社もまた従来のビジネスモデルを続けるには限界があり、事業の多角化や持続性を考えていかなければいけないことを示していました。

インターネットを活用して安定的に収益を上げようとすると、基本的にはアーカイブビジネスが有利です。膨大なアーカイブをもっている大手出版社はそれを活用すればいいし、逆にアーカイブがなくても、社長ひとりが食べていければいい規模の出版社であれば、ニッチなファンに向けてきっちり売り切ることができれば持続性は見込めます。

ただ、そうではない多くの出版社(黒鳥社も含む)は「ジトッと出版社だけをやっていればいい」という状況ではなくなっています。コロナ禍での損失を何で補填するか。それはやはりECでの売り上げになるのではないでしょうか。

そこで重要なのは自社商品を売ることではなく、自社のブランドでビジネスをしていくということです。例えばカニエ・ウェストとアディダスが立ち上げた「YEEZY」の商品は、決してカニエのマーチという位置付けではありません。カニエというブランドによって消費者が「買う」(あるいは「買わない」)という判断がなされるものです。その商品はマーチとデザインプロダクトの間にあり、同時に、そのどちらでもあるといえるかもしれません。

そのようなブランドビジネスを実現できれば、出版社でありながらセレクトショップ的な展開が可能になり、出版社のあり方に拡張性をもたせることができます。何ならそれが「いま一番かっこいいインディペンデントな出版社」のようなブランドイメージにも繋がりうるのです。そもそも、ECで自社商品のみを取り扱うことは、メディアのジャーナリズム性に反する面もあるでしょう。そういった意味でも、ブランドビジネスは出版社にとって重要なカギとなると考えています。

とにもかくにも、blkswn marketはマーチの売り場という認識なのですが、面白いものだったら何でもいいんだよなぁ、面白いものを売りたいなぁと思っています。

ちなみに、blkswn marketには掲載していないのですが、2019年にAnother Real Worldで訪れた深圳のスタートアップ「Holo Kook」の光子モニターは、日本国内では黒鳥社が販売代理店を務めています。今頭打ちになっている電子製品と比べ「1000倍の伸び代がある」といわれる光子製品をつくっており、なかでも光子モニターは日中や屋外でも映像を鮮明に映し出すことができる優れもの。もしかしたらゲームチェンジャーになるかもしれないと期待しています。気になる方は黒鳥社・土屋までご連絡ください。